ポイレの使い方はシンプル
使用説明書を読んでご使用ください。
凝固剤は水分を吸ってゼリーのように固まります。
かき混ぜたりしなくても、振り入れて1分ほど放置しておくだけで
1回分(約350~400ml)のおしっこを吸収します。
ポイント
吸収できる量は、体調などによっても異なりますが
おしっこなら350~400ml/水道水なら1ℓが目安です。
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排便袋を便器にセットして
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袋の中に用をたし
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凝固剤で固めて
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袋を閉じて捨てる
特にご注意いただきたいこと
凝固剤には細かい粉末が含まれます。
投入時は、顔を近づけず、できるだけ低い位置から静かに入れてください。
背の低いお子様などのご使用時は特にご注意ください。
目に入った場合や誤って飲み込んだ場合には、凝固剤に書かれた対処法で応急処置をし、早めに医療機関へご相談ください。
ポイレの使い方
※自動洗浄はOFFに!
簡易トイレの使い方についての記事
ポイレの使い方についてよくいただく質問を、なるべく丁寧にご説明しています。
簡易トイレは使い慣れないものですが、いざ使うことを想像すると
色々な不安や疑問が出てくるかと思います。
できるだけイメージしやすいように、実験を交えて記事にまとめています。
Q&Aこんな時はどうするの?
Q&Aの内容は、購入者様からいただいたご質問に対してその都度確認や実験をしてご回答した内容です。
公式にご案内していない特殊な状況に関する内容なども含まれますが、実際に使用した関係者による個人的な感想や意見なども反映し、できるだけ詳しくお答えしております。
すべての状況やご使用環境に当てはまるとは限りませんが、ご参考になれば幸いです。
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少量のトイレットペーパーなら
おしっこだけで、通常の1回分のトイレットペーパー程度であれば、凝固剤を入れる前に投入してしまっても大丈夫です。
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トイレットペーパーが多い時
■たくさんのトイレットペーパーを使用した時は、凝固剤で排泄物をある程度固めてから、トイレットペーパーを袋に入れて閉じてください。
トイレットペーパーに付着した排泄物の臭いや菌については、袋を閉じた後に軽く揉んで、固まったゼリーとトイレットペーパーを馴染ませるようにすると効果的です。
■避難所での使用や、お子様など処理に不安があるような場合には、排泄物とは別にトイレットペーパーだけを袋に集めて水を入れ、凝固剤で固めることもお勧めです。水道水や雨水など塩分等を含まない水であれば、1リットルほどは問題ありません。
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大便について
■おしっことウンチを一緒にした時は、そのまま凝固剤を入れておしっこを固め、できるだけウンチをゼリーで覆うような状態にしてから袋を閉じます。
もしくは、凝固剤を入れて袋を閉じてから、軽く揉むようにして全体を馴染ませるようにすると効果的です。
■大便のみでおしっこがない時は、300mlほどの水を一緒に入れ、同じように固まったゼリーで覆うような状態にして袋を閉じることがおススメです。凝固剤で全体を覆うのでも構いませんが、1包の凝固剤は7gと少ないため、水気の少ない便だと量によって1包では足りないこともございます。
水っぽい便の場合は大便のみを凝固剤で覆うように振りかけるのでも構いません。
※量にもよりますが、1包だけでは臭いや菌が不安な場合は、凝固剤のみ予備を用意し、2包使うことをお勧めします。
凝固剤の除菌抗菌と消臭の効果によって主な悪臭がなくなり、かなり軽減されます。ですが、大便の臭いは食べたものや体質によって異なるため完全に無臭にすることはできません。災害時に何日分もの排泄物を保管する状況で、悪臭は大きなストレスになります。
長期の保管に備えることを考えると、大便の分だけでも、防臭袋をご用意いただくことをお勧めします。
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凝固剤を先に入れてもいい?
手順として、凝固剤を先に袋に入れてから排泄しても問題なく固まりますが、なるべく排泄後に凝固剤を入れていただくことをお勧めします。
ただ、消臭成分の効果を最大限に発揮できるよう、凝固剤には非常に細かい粉末が含まれておりおり、どうしても排泄の際に粉が舞い上がる可能性があります。
粘膜などに付着してしまうと、洗い流したり拭きとったりする手間がかかります。
また、きちんと排泄物の中に凝固剤が混ざるように入れていただく必要がございます。
排泄の手順としては先に凝固剤を入れておく方が楽ではありますが、できれば後から投入してください、とお勧めしております。
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便器にかぶせなきゃダメ?
アウトドアでのご使用など便器がない状況では、袋だけで使用されることもあるかと思います。
ポイレの排便袋は開口部が広く底が浅いので、便器がなくても使いやすい形ではありますが、袋だけを床に置いて使用した場合、どうしても排泄の際にこぼれてしまう心配は当然あります。
できるだけ、段ボールやバケツなどの容器にかぶせてご使用ください。
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便器に水があるので袋が濡れてしまう
水洗トイレに溜まっている水は「封水」といって、排水管から上がってくる臭いを防ぐ役割があります。
この封水の水で袋が濡れてしまうことを防ぐために、最初に使用する際に水濡れ防止用の袋を便座の下に一枚かぶせて固定しておくことをお勧めします。
実際に排泄するときには便座の上から使用する袋をかぶせて二重にし、使用後は上の袋だけを捨てます。
水濡れ防止の袋は、ポイレの排便袋をご利用いただいても結構ですし、大きめのゴミ袋など何でも構いません。
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おしっこが多くて固まらない
凝固剤かた丸は、350ml~450mlの尿を想定した量になっています。
ただし、朝一番のおしっこなど量が多い場合や、尿の成分が濃い場合、また服用されているお薬など、体調や体質、飲食物などの影響により1包で固まりにくいことも考えられます。
しばらく待ってもシャバシャバとした水っぽさが残っているときは、もう1包凝固剤を追加してください。
固まった感じが多少ゆるくても、明らかに液体が残っていなければ問題ありません。
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排便袋じゃない袋を使う場合
ポイレの排便袋以外の、お手持ちのゴミ袋などを使う場合、なるべく黒などの色付きの袋をご利用ください。
室内で保管される場合はこの限りではありませんが、何日間も屋外に置くことがある状況などでは、直射日光に長期間さらされることで、固まった凝固剤が変質する可能性がわずかながらあります。
透明な袋や白色の袋をご利用で、長期間屋外に置く場合は、直射日光を避けてご保管いただくか、袋を二重にしていただいた方が良いです。
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15年を超えたら使えないのですか?
ポイレは15年を超えたら即座に使えなくなるものではありませんが、使用期限が近づいたら買い替えをご検討ください。
ポイレの使用期限は年月で表記しており、管理上は表示された月の末日までとして扱っております。
主に凝固剤の使用期限となりますが、長期保管可能な製品ですので余裕をもって期限を設定しております。
できるだけ新しい商品を出荷しておりますし、お客様へ発送されるまでは倉庫にてしっかり保管されておりますので、「使用期限」と明記しているものの、当店から直接販売するお客様の場合は手元に届いた商品の使用期限が15年に満たない場合でも「届いてから15年が目安」とお考えいただいて基本的には問題ありません。
ただし、当店から購入した商品が転売されることもありますし、購入されたお客様がどなたかにお譲りになる場合も考えられます。そういった際の保管状況は把握できず、人の手を経た商品では「どの時点から15年なのか?」が分からなくなると考え、製造時に「使用期限」を記載しております。
正しく保管されていれば15年を超えても問題なく凝固する性質ではございますが、説明書に記載している保管環境をお客様の判断に従って守っていただいたうえで、アルミパッケージに封入された凝固剤の効果が保てる確実な期限として、15年の使用期限を明記しております。
凝固剤はアルミパッケージで念入りに厳重に遮光・密封されておりますが、同梱している排便袋が15年を超えての経年劣化によって痛むことも考えられます。
非常時のための備えである以上、普段は意識しなくても万が一のときに確実に役に立たなければ意味がありません。
『状況によっては』『場合によっては』という細かい条件つきで何年も保管するよう強いるよりは、期限を設けることで状態を確認し、必要があれば買い換える機会にしていただくほうが安心であると考えております。
年月が経てば、様々な状況が変化するものです。
できれば定期的に、
・いざという時にちゃんと使えるか
・数は足りているか
・使い方は分かっているか
・他に必要なものはないか
など、使用する方全員でよくご確認いただければと思います。
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これで合っているのか分からない
・水道水で試したときのようにパサパサにならない
・ゼリーと言うには粉っぽい
など、いざ使ってみると「これで良いの?」とご不安になる方も多くいらっしゃいます。
水道水と人間のおしっこでは成分が違うため、同じ量でも固まり方が違います。
粉末の凝固剤が水分を吸収して固まった状態は、便宜上「ゼリーのように」「ゼリー状に」とよく言われますが、実際にはプルプルで透明な、デザートのゼリーのようにはなりません。
何でもない普通の日に簡易トイレで排泄をするのは抵抗があるかもしれませんが、1度は実際に使ってみていただき、心配なことを解決しておくと、備えとしてとても安心できるかと思います。