top of page

簡易トイレの重要なポイントは「袋の分厚さ」じゃない!

ポイレにセットしている排便袋はあまり分厚くありません。


  • 臭いが漏れるのでは?

  • 中身が透けるのでは?

  • 破れてしまうのでは?


という心配を寄せていただくことがあります。

ポイレの排便袋は空っぽだと透けます
ポイレの排便袋は空っぽだと透けます

確かに光に手を透かせば透けます。


が、実際に使用する際には問題がないと考えています。

また、ある程度の薄さについても、理由がございます。


どうしても袋が厚いほうがよい、と考えるお客様には、ご期待に添うことができず心苦しいのですが

ほかの簡易トイレなど、納得のいく商品を選んでいただきたく存じます……。


 

①中身は透けないのか?

排泄物を入れて結んだ袋の中身がスケスケになることは、まずありません。


1枚の袋をふわっと光にかざして

「スケスケです!(; ゚゚)!」という心配をされる方がいらっしゃるのですが

1度使ってみてもらえたら、透けないことに気付いていただけると思います。


たしかに、袋1枚を光に透かせば確かに透けて見えます。

ですが、たいていのゴミ袋は、空っぽの状態で光にかざせばある程度透けて見えます。


よほど分厚ければ透け方は弱くなりますが、

あまりに分厚いと今度はしっかり結びにくくなります。

臭い漏れの大きな原因は、結び目のスキマだったりもします。


袋に中身が入っており、口を結んでしまえば

光は透過しませんから、黒い袋の向こうに何が入っているのかが

がっつり分かってしまうような状態にはなりません。

考えてみたら簡単なことなのですが、光に透かしても内容物によって光が遮られます。

結べば小さくなりますし、しわもできるので余計に見えなくなります。


しかも閉じた袋は必然的に二枚重ねの状態になりますから、

外からは「表面の黒い袋」しか見えません。



ご安心いただけると嬉しいです。


 

②簡単に破れるんじゃない?

ポリ袋ですから、刃物で切ったり、鋭利なもので刺せばもちろん簡単に切れますし破れますが


排泄物を入れる用途で作った袋ですから、

当然ながら簡単に破れるようには作られておりません!


※ただし、「便器にかぶせて排泄物を入れて袋を結ぶ」という用途に合わせて考えております。

あまりに強い力で引っ張ったり、勢いよくパン!と強く引き裂くように扱う場面は想定しておりません。

引っ張っても簡単に破れるほどもろくありません
引っ張っても簡単に破れない強度をもたせています

ギューッと引っ張る力(袋を結ぶときのような引っ張り方)には

つなぎ目の部分も含めて そこそこ強くできています。


中身の漏れや、結び目からの臭いが漏れを防ぐためにも

排便袋はしっかりと結んでください。



また、アウトドアや登山で使用し、リュックなどに入れて持ち運ぶ必要がある場合など

カバンの中で角のあるもの(金属のキャンプ道具や四角い箱など)と強く接触する恐れがあるときには

袋を二重にしたり、ジップ付きのしっかりした入れ物に入れるなど対策をお考えください。


-----------------------------

もし水分が漏れてくる場合は、そのままの状態で新しい袋に入れてください。


「水が袋を通過して染み出してくる」ことはありません。

中身が漏れるとしたら結び目が一番疑わしいですが、袋のどこかが破れている可能性も考えられます。


凝固剤で固めてあるので

びしゃびしゃの水浸しになるようなことは通常考えにくいですが、

凝固した水分でも直接触れれば濡れますし、圧力が加われば液体が染み出してくる可能性はあります。


万一、漏れが生じた場合は、穴の箇所を探したり 放置したりせず、すぐに袋を二重にしてください


なるべく使い捨てのビニール手袋をして扱い、漏れた内容物はアルコールなどでふき取ってください。

-----------------------------


排便袋は

  1. 人間の手で広げて便器にかぶせ

  2. 上に座って用をたし

  3. 人間の手で便器から外して結び

  4. 捨てる

という用途で考えております。


この使い方の中で、袋が破れる原因を考えてみると

  • 袋を広げて便器にかぶせるとき(手や便器自体による)

  • 袋を閉じる(結ぶ)とき(手による)

  • 捨てるために大きなゴミ袋に入れるとき(ほかのゴミなどとの干渉による)

  • 処理業者が廃棄するとき(扱い方や置き場所、ほかのゴミなどとの干渉による)

人間の手で扱う際に破れるとしたら

爪に引っ掻けたり、力を入れすぎたり、という原因が主になります。


力の入れ方によって穴が開いたり割けたりする可能性はゼロにはできませんが

便器にかぶせて上に座り、結んで捨てる、という使い方の中で

袋が破れるほど力をこめて扱うことは考えにくいです。


廃棄時に、ほかのゴミに当たったり、重さによって家具の角で破れてしまう、という状況は

『ご注意ください』としか言えませんが、


もともとが水分を固めたゴミなので、重量はそこそこあります。


大きなゴミ袋にまとめて入れる際には、全体の重さを確認しながら入れてください。

 

③臭いが漏れるのでは?

臭い漏れの大きな原因は結び目です。


確かに、凝固剤で消し切れなかった臭いは

時間が経つにつれて袋を通過して漏れてきますが、


袋が分厚ければ臭わないか、というと、そうとも言えません。


分厚ければ分厚いだけ、臭いが漏れてくる時間稼ぎはできるかもしれませんが、結局漏れてきます。


ポリ袋の臭い漏れに関しては、袋の薄さより、結び目の隙間のほうが重要です。

(負け惜しみや言い訳ではありません…!)


厚みやサイズの違う色々な袋を試しましたが、




■「消臭」袋とは


例えば「消臭効果」のある袋は、臭いを「消す」袋ですが、どんな臭いも完全に消し続けるわけではありません。

あくまで特定の主要な悪臭を消す効果です。

それぞれに、得意な臭いがあります。

作用しきれない臭いはやはり残りますし、時間経過とともに漏れ出てくることはあります。

(もちろん、軽減されるので効果はあります!)


■「防臭」袋とは


ニオイを消す消臭袋に対して、「防臭袋」は、臭いが漏れることを「防ぐ」袋です。


中を開ければ臭いが残っていますが、それが外に出てくることを防いでくれます。


簡易トイレにセットされている防臭袋は、もちろん「排泄物のニオイ」に対して効果があるものを

どのメーカーさんでも採用されているはずですが、

こちらも袋の材質などによって、臭い漏れを防ぐ効果に差があります。


■ポイレのニオイ対策について


【凝固剤で消臭する】


ポイレでは、凝固剤に【消臭効果】と【除菌抗菌効果】を持たせています。


消臭効果は文字通り悪臭を消す効果です。

排泄物に含まれる主要な4種の悪臭に対して消臭効果があります。

ポイレの凝固剤「ポイレかた丸」には消臭効果があります
ポイレの凝固剤「ポイレかた丸」には消臭効果があります

しつこいようですが、完全に無臭にする、というわけではありません。


ですが、かなりマシになります。


【おしっこを固めて排便袋に入れたものを、1か月締め切ったトイレに置いておく】

という実験を数えきれないほど行ってきました。



【除菌抗菌効果について】


排泄物には多くの菌が含まれており、放っておけば増殖します。

約2時間ほどでピークを迎え、そのあとも徐々に減ってはいくものの、1か月たっても残っています。


体調を崩す原因もなる5菌種に対して、高い除菌抗菌効果があります。

排泄物の主要な菌に対して除菌抗菌効果があります
排泄物の主要な菌に対して除菌抗菌効果があります

菌は、感染症の原因になるだけでなく、悪臭の原因にもなります。


消臭効果だけでなく除菌抗菌効果によっても悪臭が抑えられます。



凝固剤の作用によって、小便のみのニオイであれば「ほぼ」気にならない程度に消臭できます。


ただし、完全ではありません。


主要な悪臭には作用しますが、それ以外のニオイは残ります。

ですので、人によっては『なにかのニオイ』は感じるかもしれません。

使った直後は「無臭だ!」と思っても、長く置いておくと気になってくることもあります。


これは袋の分厚さで解決できることではなく

そもそも臭いが残っていれば、ポリ袋だけで永遠に防ぎ続けることはできないからです。


 

防臭袋は必要?

災害時、ごみ処理が滞って何日分も排泄物を溜めておく必要がある場面では

悪臭問題はかなり深刻になると考えられます。


どんなにニオイが軽減されていたも、たくさんの量を長期間家の中に置いておけば、

家じゅうが『なんかにおう』と気になってくる。


ベランダや庭に出しておくとしても、夏場であれば熱によって臭いがさらにきつくなってしまったり

近隣の環境、ご近所様の目も気になります。

もしカラスや野良猫にでもつつかれて、袋が破かれて中身が散乱してしまえばひどい状況になります。


そして、人間ですから、おしっこだけではなく、うんちもします。



ポイレでは、1か月間の保管を目安に

様々な消臭袋・防臭袋を試してきました。


先日新発売した120回分の簡易トイレセット「ポイレ ボリュームタイプ」には

発売以来ずっと課題だった、大便の悪臭対策として

10枚の防臭袋をセットしております。


防臭袋は、本当にたくさん試しました。


大便の臭いはかなり強敵ですが、この袋は半年間狭いトイレに放置しても

ニオイが気にならなかった数少ない優秀な防臭袋でした。


防臭袋をセットした簡易トイレ120回セット
防臭袋をセットした簡易トイレ120回セット


大便のことを考えると防臭袋はあったほうが良いです。


防災備蓄というのは、災害時に


家も家族も無事で避難しなくても良い状況だった場合に、

自宅で数日間生活できるように備えておくこと


トイレができることは大前提ですし、

不快な悪臭を防ぐこともとても大切です。


防臭袋は様々な種類、サイズがありますので

ご家庭や企業の状況に合わせて用意しておくことをお勧めします。



 

ポイレの排便袋は、色々検討した結果、この厚みにしています!

ポイレの排便袋の厚さには理由があります!
ポイレの排便袋の厚さには理由があります!

ポイレの排便袋は、比較的薄手です。


分厚い袋、完全に透けない袋を使いたい


というお気持ちはとてもわかるのですが、


使用後に口を結んだ状態になれば

普通に目視した程度で透けて見えることはありません。



大きくて分厚い袋は、場合によっては

『中に何が入っているか全く分からなく』なってしまいます。


考えたくはありませんが、黒くて中身が確認できないゴミ袋に


可燃物以外のもの、捨てるべきではないものが入っている可能性があれば

開封したり一部破ったりすることも考えられます。


万が一にも自分の排泄物を開けて見られると考えると嫌ですし、


なにより、排泄物の袋を開ける、という作業は、作業者にとって危険があります。


「もしも」の場面に備えるための商品である以上、無視できないと考えました。



基本的には見えないけれど、少し触れば想像がつく、という厚さは

ゴミの軽減とともに、万が一の場面を想定した厚みです。



私どもも、実際に様々な照明や明るさなどで

どの程度の厚みにするかを検討しました。


懐中電灯や天井照明などにあえて透かして見ない限り、中の排泄物は見えません。


ご安心いただけたら幸いです。

関連記事

すべて表示

​インスタ で #ポイレ

ブログのお知らせを受け取る

登録ありがとうございます

bottom of page