汲み置きの水でトイレを流す?
- info3175414
- 2022年3月20日
- 読了時間: 2分
更新日:2022年3月27日
断水や停電で水洗トイレが流せない時にこそ、簡易トイレ が役立ちます。 でも、排泄物を保管すること、ゴミとして出すことに抵抗があるお気持ちもよくわかります。
普段何気なく使っている水洗トイレも、断水なら当然水は流れません。
電力を必要とするトイレや、マンションなどの集合住宅では停電時に水が流れなくなる場合もあります。
災害時に水洗トイレにバケツで水を流す、という方法を見かけることがありますが、
水の汚れがトイレの故障に繋がったり、詰まってしまう恐れがあります。
なにより、排水管が故障していた場合には、下の階や思わぬところから汚水が溢れてしまうことも。

本当は、簡易トイレをお勧めしたいところですが……短時間の断水、復旧の見込みがある停電時など 「短時間のことだから」「ちょっと試してみたい」「どうしても自力で水を流したい!」
という場面があるかもしれません。
防災イベントの体験などで実際にやってみた方はご存知かと思いますが、トイレを汲み置きの水で流すのは、実は思ったよりコツが必要です。
お風呂の残り湯などの汚れのある水を使う場合は、タンクに水をそそぐのではなく、便器に直接流した方が良いと言われます。
ちょっとした湯垢や皮脂などの汚れが故障の原因になることがあります。
簡易トイレを使いたくない! 手動でトイレを流すときの注意
トイレの種類にもよりますが、一般的には5〜6リットル以上の水を流すことになります。
お使いのトイレの説明書やメーカーのサイトなどに非常時の流し方が案内されている場合もありますし、注意事項もトイレによって異なります。
水洗トイレにも様々な種類がありますが、最近多くなっているサイホン式の水洗トイレの場合をまとめてみました。
排泄物を一気に流す(4~6リットルが目安)
水を溜めて臭気を抑えるための封水をする(2~3リットルが目安)

まずはよくご確認いただき、流す時には水はねや電気を使う部分に気をつけて大人の方が行うようにしましょう。
なるべく少ない水で流したいところですが、排水管にしっかり流し込まないと途中で詰まって溢れてきてしまうことがあります。
水を節約しすぎず、せめて3回に1回は多めの水でしっかり流しましょう。

ただでさえ、災害時には水は貴重です。
トイレのたびに大量の水を使うことになるため、自力でトイレを流す方法はやはりお勧めできません。
どうしても試す場合には、復旧後にトイレが故障して使えなくなったり、 余計にトイレが汚れて後始末が大変になってしまうような事態にならないよう 十分気を付けて流しましょう。